初代ピーナッツバギーのレストア2  

 



 

 

36年前にUコン技術誌にピーナッツバギーの広告が、掲載され

「君が持っている09エンジンが使える。」のキャッチフレーズで

この可愛いエンジンバギーに 夢中になりました。

当時のラジコン技術誌の記事に京商の社長対談で10万台以上

売れた大ヒット商品だと記載されていました。

Uコン仲間数人と危険な建築現場でアルバイトをして、このバギーを

入手しました。35年間保管していましたが、レストアーしてみました。

ギヤボックスの軸受け部(リヤシャフト部)にはメタルもない構造でしたので

磨耗してガタが発生する為、ボールベアリングを2個取り付けました。

クラッチプーリーのシャフトのメタル軸受けもボールベアリング2個を取り付け

滑らかな動きになりました。

ピーナッツバギー最大の弱点箇所であったプラスチック製バスタブシャーシの

補強を行ないました。偶然にも新品のバスタブシャーシを入手出来たので

リヤシャーシとの接合部分が、最も割れやすい為、内側から航空ベニアで補強し

外側からカーボンシートを張って、全体に純ウレタン塗装を行い

シャーシのレストア完了。

金属部品は、新品を入手出来ましたが、経年劣化で表面に錆びが

発生していたので 金属部品を全て エアー工具で研ぎ

遠赤外線使用の焼付け塗装を行ないました。

クラッチ部分のコルクも新品に交換。

ユニバーサルジョイントも磨耗の無い新品を入手して、取り付けました。

リヤサスが、若干弱いので車体が沈む為、外側に広げて対応してみました。

後方排気マフラーが純正は、重い真鍮でしたので、走行中に

振動で緩み下側に垂れてくるトラブルがあったので、軽量な

アルミ製に交換しました。

右排気のボールベアリング付き新型エンヤ09WBBを搭載した為、

純正の排気マニホールドは使用出来なかったので、ジュラルミンと

真鍮パイプで自作しました。

今回は、エンヤ09V型よりもパワフルなエンヤ09WBBの新品を購入し

40分間ブレークインして、スロットル調整も行ないました。

低速回転の安定性が、一段と良いエンジンだと感じました。

クランク一発、始動!

2チャンネルでバック走行を可能にした画期的な構造の丸ベルトクラッチ。

欠点は、バック走行用のクロスしたベルトが、摩擦で切れ易いことでした。

当時は、バック走行を諦め、前進側にスプリングを繋いだ金属ベルトで

走行させていました。熱溶着型ウレタンベルトで再生しました。

半田ゴテで 溶着できる為、簡単に任意の長さの丸ベルトが製作できます。

上手につけると 強度も抜群です。

石政製のスーパーナイン用のヒートシンクを取り付けました。

サーボの固定は、この時代は両面テープ方式でした。剥がした後の

掃除が大変だった。サーボセイバーも無い構造なので、マジックテープ

で固定してみました。脱着も容易で高負荷時には、適度な逃げがあり、

走行に支障がありませんでした。

バック走行を可能にしたクラッチとスロットルの両方を同時に操作する

エンコンサーボのリンケージ。バック側はエンジン全開にならないように

調整しました。

純正のリンケージは、タイヤストッパー2個で調整するため、突起箇所で

引っかかるトラブルが発生したことがあるので、アジャスター式にしました。

ボディーの古い塗装は、水研ぎで剥がしました。

弱い箇所をカーボンマットとガラスクロスで補強してから、下塗り。

純正のシールを貼りウレタンクリアー塗装。

フャインレッドパール色をエアーブラシでキャンディー塗装にしました。

複雑な起伏のあるボディーなので色の変化が現れ易く

まるで宝石のような美しいボディーになりました。

純正のゴム製タイヤ新品を入手しましたが、経年劣化でひび割れが発生していて

走行にもディスプレイにも耐えられない為、経年劣化のないテトラの飛行機用スポンジ

タイヤ新品を加工して取り付けました。純正品と同じ外径(前輪65mm

後輪70mm)の物を6個使用して、加工いたしました。

ばね下重量が、随分軽量化されたので、走行が楽しみです。

ヘッドライトの枠は、貴金属を使用してドレスアップしました。

シールを貼った後、ウレタンクリアー塗装でガラス肌に仕上げています。

予備の丸ベルトも簡単に製作できるので 何時までも走行を楽しめます。

エアークリナーも耐熱性のある専用ホルダーを入手してみました。

 

テスト走行の結果、ギヤボックスをボールベアリング使用にした事と

超軽量スポンジタイヤに交換した事、エンヤ09WBBを搭載した事で

劇的に走行スピードが向上しました。

レストアー1号車よりも格段に速くなりました。

滑らかなクラッチ切り替えが出来るようになりました。

テトラの飛行機用スポンジタイヤは、現在も販売されているので

磨耗しても安心です。

バイク用の燃料パイプでは、排気熱で変形する為、耐熱パイプに交換。

当時のRC総合カタログには、1ページも使って紹介されていました。

もう一台、レストア中なので、ワーゲン仕様にしてみたいですね!

実車同様のリヤエンジン・リヤドライブ!!

現在のRCカーには無い魅力です。

 

ピーナッツバギーレストア1号車

 

サファリーGTX

 

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