初代ピーナッツバギーのレストア  

 



 

ピーナッツバギー最大の弱点箇所であったバスタブシャーシの補強を行ないました。

リヤシャーシとの接合部分が、割れやすい為、内側から航空ベニアで補強し

外側全体にガラスクロスを張って、更に内側の床にカーボンシートを張って補強

してみました。最後、全体に純ウレタン塗装を行いシャーシのレストア完了。

ステアリング部分の金属部品も全て エアー工具で研ぎウレタン塗装を

行ないました。

ギヤボックス周りの部品も研磨後、ウレタン塗装を行いました。

クラッチ部分のコルクも新品に交換。

後方排気マフラーが純正は、重い真鍮でしたので、走行中に

振動で緩み下側に垂れてくるトラブルがあったので、軽量な

アルミ製に交換しました。

35年前に発売されていた左排気のエンヤ09Vを搭載し純正の排気

マニホールドを取り付けました。

クランクケース外観は、変色しているが未使用のエンヤ09V型を

入手し40分間ブレークインして、スロットル調整も行ないました。

低速回転の安定性が、最高に良いエンジンだと改めて感じました。懐かしい!

クランク一発、始動!

2チャンネルでバック走行を可能にした画期的な構造の丸ベルトクラッチ。

欠点は、バック走行用のクロスしたベルトが、摩擦で切れ易いことでした。

当時は、バック走行を諦め、前進側にスプリングを繋いだ金属ベルトで

走行させていました。熱溶着型ウレタンベルトで再生しました。

半田ゴテで 溶着できる為、簡単に任意の長さの丸ベルトが製作できます。

上手につけると 強度も抜群です。

排気をギヤボックスに導き、ギヤの潤滑とマフラーの膨張室を兼ねています。

走行中の排気音は、とても静かです。

純正の燃料タンクは、破れていたのでUコン用ポリタンクで代用しました。

純正タンクホルダーに ピッタリ収まりました。

石政製のスーパーナイン用のヒートシンクを取り付けました。

サーボの固定は、この時代は両面テープ方式でした。剥がした後の

掃除が大変だった。サーボセイバーも無い構造なので、マジックテープ

で固定してみました。脱着も容易で高負荷時には、適度な逃げがあり、

走行に支障がありませんでした。

バック走行を可能にしたクラッチとスロットルの両方を同時に操作する

エンコンサーボのリンケージ。バック側はエンジン全開にならないように

調整しました。

純正のリンケージは、タイヤストッパー2個で調整するため、突起箇所で

引っかかるトラブルが発生したことがあるので、アジャスター式にしました。

純正のシールを貼って、ウレタンクリアー塗装。

パールグリーン色をエアーブラシでキャンディー塗装にしました。

複雑な起伏のあるボディーなので色の変化が現れ易く美しいボディー

になりました。

予備の丸ベルトも簡単に製作できるので 何時までも走行を楽しめます。

シールを貼ってから、最後にウレタンクリアーを吹きました。

ガラスのような光沢になりました。

純正の空気入りゴムタイヤは、劣化して変形していたので

ピーナッツシャラコ用のスポンジタイヤを装着しました。

ボディーの左右方向の安定が悪かったので、座りが良くなるように

アルミ板を加工して取り付けました。ボディーの開放部分も塞げました。

テスト走行の結果、ボールベアリング使用にした為か、走行スピードが

格段に向上し滑らかなクラッチ切り替えが出来るようになりました。

 

初代ピーナッツバギー レストア2号車

 

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