バイク.4 

 

 


古いバイクのレストア塗装は、数多くやってきましたが、ほとんど

エアーブラシは使用しない為、掲載していませんでした。

今回、私が子供の頃の 憧れのバイク(カワサキ250SS)マッハ250の

レストアを偶然にも 手がけましたので、掲載しました。

‘72年式なので42年前のバイクになります。その歳月で、タンクの

へこみだけでも15箇所、旧塗装の下は、くもの巣状の錆びが発生しています。

Fフェインダーやテールカウルは、凹凸のある酷い錆びが発生しています。

剥離剤(ネオリバー)で旧塗装を剥がし、錆び取り作業開始。

エアー工具(ベルトサンダー)や電動工具で、削り落とします。

鉄板の折り返し部分や狭い箇所は、ビーズブラストで削り落とします。

タンク裏側の溶接部分も酷い錆びでしたので、ブラストで完全に削ります。

僅かに残ると10年後には、塗装が、浮いてくるトラブルが、

発生することも・・しばしば経験しました。

キャップホルダー部分は、ビーズブラストの威力に感動します。

予想通り くもの巣状の錆びが、全体に発生していたので、除去。

テールカウル内部は、工具箱兼用なので、衝撃で凹凸状のひどい錆びでした。

発売当時、テールカウルが装備された国産バイクは、無かったので

衝撃的でした。

米国名(ウオッシュプライマー)関西ペイントの2液型メタラクトを塗装します。

金属表面に塗装することにより、錆びの発生を極端に 抑えます。

塗装の密着も向上します。

メタラクト塗装後は、塗装用吸収缶マスクを着用していても、吐き気を

催す臭いです。二日ほど食欲が、無くなります。減量には、良いかも?

サイドカウルも4分割になるクラックが、発生しています。

千切れて 紛失している箇所もあり、再生にカーボン素材も使用。

一部は、ジュラルミンで再生。

裏と表から、補強します。

30箇所以上の凹みも パテで修正。

パテ研ぎ後、2液のサフェーサーを塗装して、600番の耐水ペーパーで

水砥ぎします。僅かなキズも 無いように確認しながら、行ないます。

先ずは、裏側のみ3コートパール塗装をします。その後、表側を

再び、800番で水砥ぎします。

仕上げ塗装後、1000番の耐水ペーパーで全体を水砥ぎしてから、

シール貼り作業を行います。張る位置は、事前に トレーシングペーパーで

写し取っておきます。その位置に 合わせて 気泡やシワが、入らないように

慎重に 張ります。

クリヤー塗装後、乾燥したら、1000番の耐水ペーパーで 水研ぎ後

再び 最終クリヤー塗装を行ないます。

表面の凹凸がなくなり、鏡面仕上げで、仕上がります。

シールもクリヤー塗膜で 埋まり耐久性が、向上します。

4分割になっていたサイドカウルも 鏡面仕上げになりました。

紛失箇所も 再現出来ました。

白煙をあげて ものすごい加速して行く このテールカウルが、印象的でした。

まるで宝石のようなマッハ250に 仕上がりました。

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